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広野町議・畑中ひろこの広野通信 「原発から自然エネルギーへ」水島能裕さんの講演会

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 水島能裕さんは、1969年3月に東北大学法学部を卒業、同年北海道電力に入社し、2005年に定年退職するまで旭川支店に勤務していました。「本店に異動させると原発の秘密が漏らされる」として定年まで異動はなく、部下もいなかったそうです。原発に反対していたことがそのような処遇となり、同期の人たちが役職につくのは水島さんより6、7年早かったということです。現在、「旭川原発ゼロをめざす連絡会」代表幹事です。
 安倍内閣が憲法96条を変えて、憲法改悪をやりやすくしようとしている今、国の原発政策を推進しようとしている人たちイコール憲法改悪に賛成する人たちで、なぜ同じ人たちが原発にこだわるのか、そのあたりのつながりもこの日のお話からわかるのではと期待しました。そして期待通りの、明らかで確信の持てる水島さんの講演になりました。
 30ページに及ぶレジュメがあり、それを読みながら「原発から自然エネルギーへ、廃炉への道筋」と題された講演を聞きました。1項目めは、「原発から核兵器製造を考える人々」のことです。自民党石破茂政調会長(現幹事長)は、原子力政策というのは核政策とセットだと言い、日本は(核兵器を)作ろうと思えばいつでも作れる、1年以内に作れる、などと発言しています。さらに、民主党の藤原正司参院議員の数々の発言も、東電を擁護し、原賠法に基づく賠償責任を問わないという観点での意見や核燃料の濃縮と再処理を進めよ等、福島県民の苦しみを無視し、国民を危険な道に導くような許せないものです。六ケ所村やもんじゅを建設したのもアメリカの同意を得たからこそで、日本を実験場とする意味が含まれているのだと。濃縮ウラン燃料は、その多くをアメリカから輸入(70%)しており、日本原子力委員会は国内で作ることができる或いはアメリカだけに依存しなければならないことを言い訳するために、青森県六ケ所村にウラン濃縮させていると。2

 2項目めは、「死ぬかと思った原発事故の現場」で(1)吉田所長の発言(2)原子力発電所津波対策は油断しきっている(3)国民の意見を聞く場で電力会社の考えを述べる社員、です。
 3項目めは、「原発なくても電気は賄えた」(1)全原発が停止しても日本は乗り切れた①揚水発電所の活用(全国に2637万kwの容量があるものの発電効率は普通の水力発電より30%も悪い、原発50基4603万kwの57%にあたる)②隣の電力会社からの融通③需給調整契約の活用でした。なぜ原発が止まっても日本の猛暑を乗り切れたのかを詳しく説明されました。
 4項目めは「原発再稼働の言い訳は崩れた」(1)野田首相大飯原発3・4号機再稼働声明―原発を止めると命の危険にさらされる人も出る、と言ったことに対し、水島さんは、今時の病院で非常用電源のないところなどなく、携帯用酸素ボンベもあると野田首相の発言に異議を示しました。産経新聞が、暴風雪が原因で送電鉄塔が倒壊したために56,000戸が停電(2012年11月)したことを、「泊原発なければ冬乗り切れぬ」と報じたことにもふれました。(2)経団連会長が「専門家判断に不信いかがなものか」(3)原発80年運転推奨の読売新聞、いわゆる原子力村(原発に関わる企業、人、金融機関、マスコミなど)の内部の人たちが推進の立場で発言したり報道することの危険性や国民への刷り込みなどへの批判です。
 5項目めは、「原子力発電のコストは高い」(1)揚水発電と税金で原発はコスト高(2)なぜプルサーマルをやるのか?(3)全量直接処分は再処理より10兆円安い―(ひとつの例として原発発電の最も少ない中部電力のほうが家庭用電気料金は安い。東京電力原発比率が高いので原発で作る電力はコストが安くつく、という理由は通らない)
 6項目「核燃料サイクルをやめる」7項目「廃炉には30年以上の年月と千数百億円(福島第一は除く)の費用」8項目「原発にかかる税金等」9項目「放射線について」10項目「日本は自然エネルギー後進国」11項目「電気料金の値上げ」以上。
 私は水島さんの講演を聞くことができて大変な収穫だったと思っています。電力会社に長年勤めたからこそ、ここまで詳しくわかりやすいお話になったと思います。庶民的で楽天的な考え方にも共感しました。
 お話を聞いて、ますます原発は全て廃炉にすることを決め、豊富な自然エネルギーを推進し、暮らしも省エネに切り替えるしかないと考えました。